伝授が距離をこえてはたらく ― そう聞くと、不思議に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。 けれど、霊気の実践を続けていらっしゃる方は、すでにそのお答えを携えていらっしゃいます ― 遠隔の霊気は、たしかにはたらきます。 お力は、お身体の近さにではなく、志のなかにあるからでございます。 ― そして、もし遠隔のセッションがそのようにはたらくのであれば、遠隔の伝授もまた、同じ道理でお伝えになることができるのでございます。
この記事では、真言霊気の遠隔伝授がどのようにはたらくのか、なぜそれが新しい発明ではないのか、そして対面のイベントとどのように響き合うのかを、ご一緒に見てまいります。 ― そして、お受けになる方が具体的に何を体験なさるのかも、ご案内いたします。

なぜ遠隔伝授がはたらくのか 遠隔
真言霊気には、遠隔のお働きをお伝えする象徴 本者是正念 本者是正念 がございます。 文字通り「本は正しき念」 ― この象徴は、空間と時間の橋をかけるものでございます。 道具でもなく、たとえ話でもなく、千年以上にわたって真言宗の伝統のなかで受け継がれてきた、生きた方法でございます。
高野山の真言のお坊様たちは、空海の時代から、遠隔のお伝えのお働きをご存じでございました。 密教の実践のなかには 加持 加持 ― 儀礼、真言、志を通してお力をお伝えする道がございます。 加持は、お身体の近さに縛られるものではございません。三密 ― 身、口、意 ― が整うとき、距離はもう障りにはなりません。
とは申しても、遠隔伝授と対面のイベントが「同じもの」というわけではございません。 ― それぞれ違うかたちでございます。けれど、劣っているわけでもございません。 遠隔伝授は、それ自身の味わいをもったお伝えのかたちでございます。
遠隔伝授はどのように進むのか 流れ
真言霊気の遠隔伝授は、ご覧になるだけの動画ではございません。 ビデオ通話を通して、その瞬間に共に息づく、生きた儀礼でございます ― 画面の向こうにマークかアイリーンがおります。 画面の前にお一人でいらっしゃるのではなく、お身体の距離をこえて広がる、共の場のなかにいらっしゃるのでございます。
流れは対面のイベントと同じでございます ― お清めの乾浴、合掌でのお整え、そしてお伝えそのもの。 真言、印、観想を伴って、マークかアイリーンが儀礼を進めてまいります。 お受けになる方は、目を静かに閉じ、合掌のお手で、お受けになります。
意外と多くの方がおっしゃるのは ― 体験がご想像よりも深かったということでございます。 集まりの気配もなく、移動もなく、余分な動きもないなかで、ご自身の真ん中にいらっしゃることができるのでございます。 お家でお整えになる場 ― 蝋燭、静けさ、もしかしたらお香 ― が、その瞬間のための、ご自身だけのお堂になってまいります。
遠隔伝授は、対面のお出会いに代わるものではございません。 ご一緒に歩むものでございます。真言霊気には、オンラインのイベントも対面のイベントもございます ― そして、多くの実践者は、その両方をお歩みになります。 遠隔伝授が戸を開き、対面のイベントが出会いを深めてまいります ― それぞれに居場所がございます。
その背にある伝統 伝統
遠隔のお伝えは、デジタルの時代になって生まれたものではございません。 真言の伝統のなかには、高野山のお坊様たちが、何百キロも離れた方々へお恵みやお守りをお送りになる儀礼がございます。 加持祈祷 加持祈祷 ― 儀礼のかたちでの遠隔のお伝え ― は、千年以上の歴史を持つ、整った道でございます。
初期の日本の霊気においても、遠隔のお働きは当たり前のことでございました。 遠隔治療法 遠隔治療法 ― 離れた場へ向ける方法 ― は、本来のご実践の一部でございました。 「霊気にはお身体の近さが必要」というお考えは、西洋での後のお考えで、日本の伝統にはなじまないものなのでございます。
インターネットが付け加えたものは、遠隔のお働きそのものではございません ― それは古くからございました。 付け加わったのは、お互いに見え、お声を交わし、ご一緒に実践できる、その新しい枠でございます。 技術が儀礼に取って代わるのではなく、儀礼のための新しい器になるのでございます。
お受けになる方が体験なさるもの 体験
遠隔伝授での体験は、対面のイベントと同じほど、お一人お一人にとって違うものでございます。 ある方はお手やお身体全体に深いあたたかさをお感じになります。 ある方は色や映像をご覧になります。 ある方はそれまで知らなかった静けさのなかにいらっしゃいます。 ある方は最初はあまり感じられず ― 後の日々のなかで、お力がご自身のうちに馴染んでまいるのを、ゆっくりとお感じになるのかもしれません。
伝授のあとには、21日の馴染みの期間がございます。 この間、お受けになった自己実践を、毎日お続けになります。 お力がご自身のうちに落ち着き、新しい気づきの場がひらかれてまいります。 夢がいっそう鮮やかになった、お身体の感じが変わった、内なる明かりが増したと、お伝えくださる方もいらっしゃいます。
オンラインと対面 ― どちらかではなく 両方
真言霊気では、遠隔伝授と対面のイベントは競うものではございません。 ひとつの実践の二つのかたちでございます。 ある方はオンラインからおはじめになります ― 興味の芽生えのなかで、お近くで対面のイベントがないとき、あるいはお家のお静かな場がよいときに。 ある方ははじめに対面のイベントにいらっしゃり、その後オンラインで道を深めていらっしゃいます。
対面のイベントが添えてくださるのは、集いのお力でございます。 ご一緒に実践なさる方々が、お一人お一人を支える場を結んでまいります。 お一人での体験より優れているのではなく、違うかたちでございます ― ソロの楽器と合奏の違いのように。どちらも音楽でございます。
真言霊気には、その両方の道がございます ― あえて、その両方が。 ご自身に合った道とは、ご自身がお歩みになる道でございます。 ほかの誰かが正しいとなさる道ではございません。
