日本のお家には、幾世紀にもわたり、御家の御本尊さまの御座 — 仏壇仏壇がいらっしゃいます。— 飾り物ではございません。— つながりの御座でいらっしゃいます。— 御自らの御行と、仏さま、菩薩さま、— そして御先祖さまとの。— 真言の伝統において、仏壇は特別な御役目を担ってまいります。— 日々の御行の中心となる御座、— 三密(さんみつ)が静かにひとつとなる御座でいらっしゃいます。

この記事では、ささやかな仏壇を、霊気の御行のためにお調えになる手立てをお伝えいたします。— 博物館のような再現としてではなく、— 御行を静かに支えてまいる、生きた御座として。

鞍馬寺の不動明王さまの護摩堂
鞍馬寺の不動明王さまの御堂

なぜ、仏壇でしょうか意味

最も素朴なお答えは、— 御行をなさる御場所が、御行そのものに静かに影響してまいるからでございます。— 仏壇は、ほかのお部屋とは異なる御座を、お調えになります。— 仏壇の御前にお座りになるとき、御身体は静かに知ってまいります。— 今、御行が始まる、と。— このお移ろいは、贅沢ではございません。— 御修法の一部でございます。

真言の伝統において、仏壇は道場道場 — 御行の御座 — の小さきお姿でいらっしゃいます。— ここに加持(かじ) — 仏のお力と人の御行が、互いに通じあう御業 — が立ち現れてまいります。— 仏壇は、その象徴であるばかりではございません。— それが立ち現れてまいる、確かなる御座でいらっしゃいます。

「仏壇は、— あなたさまが、ここに在(いま)していらっしゃる御座でございます。— どこかへお出かけになる御座ではございません。— 仏壇の御前にお座りになるとき、— もうそこに在していらっしゃるのでございます。」 マーク・ホサック博士はかせ

その御要素要素

真言の御文脈における仏壇は、わずかなれど、意味の深き御要素より成り立ってまいります。— 多くは要りません。— けれども、お置きになるものに、意味があるべきでございます。

御本尊さまの御姿

仏さま、菩薩さま、御守護さまのお像、または御絵姿。— 真言霊気においては、— しばしば大日如来さま、もしくは薬師如来さまでいらっしゃいます。

お灯り

お灯りは、智慧と気づきを表してまいります。— ろうそくのお炎は、御行が暗闇をお照らしになることを思い起こしてくださいます。— 内なる暗闇も、外なる暗闇も。

お線香

お線香、お香。— 香りはお部屋を浄め、御行のはじまりをそっとお告げになります。— 真言にて、— 香りは同時にすべての仏さまにお届きになる、と申されます。

お花

生けるお花は、無常と美しさを表してまいります。— ひとつひとつの瞬間は二度と巡ってまいらぬということを、— 御行のうちのひとつひとつの御時にも、思い起こしてくださいます。

お任意で、ささやかな御水器 — — をお供えになることもできます。— お供えのしるし、清らかさのしるしでございます。— 鈴(りん)をお置きになる方もいらっしゃいます。— 御行のはじまりを、お音にてそっとお告げになる御役目でいらっしゃいます。

お調え配置

伝統のお調えは、簡素でございます。— 御本尊さまは中央、少し高いお位置に。— その御前 — 少し低きところ — にお灯りとお線香を。— お花は脇に。— 御水は手前、最初のお供えとして。

日本の御寺院では、仏壇は曼荼羅曼荼羅 — 宇宙の御秩序の立体のお姿 — でいらっしゃいます。— 中央に大日如来さま、四方に四仏さまがいらっしゃいます。— 御家のうちで、これをそっくり再現なさる必要はございません。— けれども、こうご存じになっておくと、お心の支えになります。— 仏壇は、たまたまにお置きになるものではございません。— ひとつひとつのお位置に、意味がございます。

はじめのうちは、ささやかなお机、もしくはお棚で十分でございます。— 立派な家具は、要りません。— かたちより、御志(おんこころざし)が大切でございます。— このお場所は、御行のために大切に取りおいてまいるお場所、と。— 何ものも、ほかのものは、ここにはお置きになりません。— お便り物も、お鍵束も、— 充電のお紐も。— 仏壇は、お部屋の中の小さなお部屋でいらっしゃいます。

御行のおすすめ

小さくお始めくださいませ。— 御絵、ろうそく、お線香 — それで十分でございます。— 仏壇は、御行とともに育ってまいります。— 御寺院の御写真とひと灯のお灯りより始められた方が、— 数か月後には、整った仏壇となっていらっしゃることもございます。— 仏壇は生きていらっしゃいます。— あなたさまとともに、育ってまいるのでございます。

仏壇と霊気の御行実践

真言霊気では、— 日々の御行のために、仏壇の御前にお座りになります。— 発霊法、観想、御真言。— 仏壇は、お始めの場所でございます。— ろうそくに火を灯し、お線香に火を灯し、合掌してお座りになります。— そして、御行が始まります。

この御作法は、形式ではございません。— 御行のお支えでございます。— 心が向かわぬ日にも、ろうそくに火を灯すことができれば、それで十分なときもございます。— 御身体は静かに思い出します。— ここで、御行をなさるのだと。— 御志がゆらぐとき、習いがあなたさまをお運びくださいます。

ご伝授をお受けになった御方々の御絵を、仏壇にお供えになる方もいらっしゃいます。— アイリーンが御行のうちでお勧めいたしますように、御鉱石をお添えになる方もいらっしゃいます。— 御真言を御自らお書きになり、仏壇のお上にお掛けになる方もいらっしゃいます。— 「正しい」も「誤り」もございません。— あなたさまの御行を養うものが、ただ大切でございます。

お護摩木にお願いごとの墨書き
お護摩木とお書き付け

仏壇は、こういうものではございません注意

仏壇は、お見せ物ではございません。— お客さまにご自分の信仰をお見せになるための場所ではございません。— あなたさまのため、— 御行のため、御縁のため、静けさのために、でございます。— 日本では、御家の仏壇は小さな御扉のあるお厨子に納められ、— 開けたり閉めたりなさることがしばしばございます。— 御行は、内なるもの。— 仏壇もまた、内なるものでございます。

仏壇は、不思議の御道具でもございません。— お力は、お像やろうそくのうちにあるのではございません。— 仏壇の御前にお座りになり、御行をなさる、その繰り返しのうちにございます。— 仏壇は、思い起こしてくださいます。— けれども、御行をなさるのは、— あなたさまでございます。

そして、仏壇は前提でもございません。— 仏壇なしに霊気を修してまいることもできます。— けれども、ひとたびお試しになった多くの方は、— 仏壇なしの御行にはお戻りにならぬのでございます。— なぜなら、仏壇は言葉では言い表しにくきものをお調えになるからでございます。— お待ちになっていらっしゃる御座、— あなたさまが整いますとき、整えていらっしゃる御座、でございます。

御行を深めてまいる

日々の御行の御道

仏壇は、はじまりでございます。— 日々の御行 — 発霊法、観想、御真言 — が、— その御座に意味をお運びくださいます。

真言霊気の御道 霊気の手当てのあらまし